印西、野田市など 自治体で県外被災者採用の動き
千葉県外の被災者の就職難が深刻化する中、採用に乗り出す県内自治体も出始めた。
印西市では震災で失業したり、内定を取り消された被災者を対象に、正規職員を4人程度募集すると発表。東北地方で試験を行い、合格者の希望に応じて10月1日付か来年4月1日付で採用するという。
また、野田市では正規職員5人程度とする募集枠に対し、岩手、宮城、福島の3県から計25人の申し込みがあった。被災者に配慮して市職員採用後、将来、東北へ戻ることを希望した場合、地元自治体で受け入れが可能であれば、移籍を認めるとした。
一方、県内被災者にも雇用環境を充実させたいとして、県や千葉労働局は5月下旬、小規模事業者(従業員5人以上)を含む県内事業所約2万3千社に対し、被災者の雇用促進や、震災で内定を取り消された学生の積極採用を要請した。
国では、従業員の休業手当の一部を助成する「雇用調整助成金」や、被災者を一定期間以上雇い入れる事業主に助成金を支給する「被災者雇用開発助成金」などの制度を設けている。ただ制度が十分周知されておらず、県労働局はPRを急いでいる。
引用元: 【東日本大震災】印西、野田市など 自治体で県外被災者採用の動き – MSN産経ニュース.