国が除染費負担「重点調査地域」白井、 印西など9市指定へ

国が除染費負担 「重点調査地域」 9市指定へ

 放射性物質の除染費用を国が負担する前提となる「汚染状況重点調査地域」に、県内では柏市など東葛地域を中心に九市が指定されることが十四日、分かった。十市が指定を求めていたが、銚子市は「面的に放射線量が高い状況ではない」ことを理由に見送られた。指定は月内に正式決定される見通し。 (横山大輔)

 指定を受けるのは柏市のほか、松戸、野田、流山、我孫子、鎌ケ谷、印西、白井、佐倉の各市。放射性物質汚染対処特別措置法の来年一月からの全面施行を控え、国が十三日付で、同法に基づく指定の最終的な意向確認の文書を九市に送付した。九市は十五日までに指定に同意する旨を返答する。

 調査地域は、年間一ミリシーベルト(毎時〇・二三マイクロシーベルト)の被ばくが予想される自治体が指定される。各自治体は国と協議して除染計画を策定する。十月末から行われた国の非公式の意向確認では、県内十市が指定を希望していた。

 指定が確実となった柏市は、国の財政的、技術的支援を受けながら市域全体の除染を進めていく方針。

 鎌ケ谷市は、国の調査では毎時〇・二三マイクロシーベルト以上の地点が市域の一部にとどまっていたが、「市の独自の調査資料を国に送って指定を求めてきており、ほっとしている。除染に向け次のステップに進める」(担当者)としている。

 一方、銚子市は全体的に放射線量は高くないものの、市内の民間廃棄物処理施設の周辺などで住民の不安が高まっていることから指定に手を挙げていた。

 しかし、国は「指定は面的に広範囲に線量が高い地域が対象」として見送った。同市では「これからの線量の推移にもよるが、調査地域の指定ではない枠組みで対処したい」としている。

引用元: 東京新聞:国が除染費負担 「重点調査地域」 柏など9市指定へ:千葉(TOKYO Web).

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梨入り米粉めん、白井で開発

梨入り米粉めん、白井で開発

「和洋中、何でも合う」

地域活性化に取り組む「全国地域づくり工房」代表の奥崎喜久さん(74)(白井市南山)が、白井市名産の梨入りの「米粉めん」を開発し、年内にも販売する計画だ。いずれも市販できない傷がついた梨や小粒な米を使い、地元農家の収入を増やす狙いで、奥崎さんは「自給率の向上にも貢献したい」と話している。

奥崎さんは元旧通産省(現・経済産業省)職員。職員時代から町づくりに関わってきた山形県で、米粉を使っためん作りを成功させた経験がある。2009年秋には白井市内の米を山形の農事組合法人の工場に送って加工してもらい、白井市産の米粉めんを開発。その後、発芽玄米で作った米粉めん、トマト入り米粉めんなども開発、これまでに計約4000袋が販売された。

さらに、奥崎さんは「白井特産の梨もPRしたい」と、7月から梨入りめんの開発を始めた。無料で梨を提供してくれた市内の農家男性と一緒に梨を搾ってジュースにし、白井市産の米と一緒に山形県の工場に送った。試作品第1号は水分が多く、ゆでている途中に溶けてしまうなど失敗。試行錯誤を重ねて、刻んで煮詰めた梨を米粉に混ぜることで、程よい弾力のめんを完成させた。梨の味やにおいはしないが、白米だけのめんより透き通り、つけめん風や、具といためるスパゲティ風など「和洋中何でも合う」(奥崎さん)という自信作に仕上がった。

白米だけのめんなどを置いている白井市内の米店など3か所で販売する予定で、メニューに取り入れる飲食店も探している。いずれも梨入りなどは1袋120グラムで250円。白米だけは210円。問い合わせは奥崎さん(047・491・8582)。

2011年11月7日 読売新聞)

引用元: 梨入り米粉めん、白井で開発 : 千葉 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞).

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放射線量、白井で毎時2.74マイクロシーベルト

東日本大震災:放射線量、白井で毎時2.74マイクロシーベルト /千葉

 ◇私有地は除染手つかず 落ち葉の季節、住民に不安の声

東京電力福島第1原発事故の影響で比較的放射線量が高い県北西部の白井市で、団地の植え込みで毎時2・74マイクロシーベルトの高い数値を計測した。私有地のため、市は団地の管理組合に除染を要請した。県内では自治体が公園や学校、道路など公共の場所を計測し、線量が高い場所を除染しているが、私有地は対象外。落葉の季節を迎え、不安の声が出ている。【早川健人】

同市桜台2の分譲団地で16日、市民がケヤキの根元の落ち葉の上に簡易測定器を「直置き」して同2・394マイクロシーベルトを計測。通報を受けた市環境課が19日に測り直すと、3カ所で2・74~1・11マイクロシーベルト。地上50センチの最高は同0・35マイクロシーベルトだった。

管理組合は、放射性物質に汚染されたとみられる落ち葉を少し片付けたが、市の20日の計測で同2・14~1・04マイクロシーベルトとあまり下がらず、21日朝にさらに落ち葉を取って表土を削った。人が近付かないようカラーコーンも置いた。市は週明けに3回目の測定をする。

松戸市内の個人所有の農業用ビニールハウスそばでは、共産党市議団が同7マイクロシーベルトを計測した。冬が近づいて落ち葉が増えれば、線量の高い私有地が続々見つかるかもしれない。

県北西部の別の自治体の担当者は「市の予算で私有地を除染できない。1カ所でも負担すれば、希望する市民全員の除染を市がやらねばならなくなる」と話す一方、「地主が費用負担できずに高線量のまま放置されるケースも出てくるかも」と危惧する。白井市の団地の管理組合理事長(59)は「数値が高いのは1カ所だけなので負担できるが、広範囲に汚染されていたら難しかった」と話す。

引用元: 東日本大震災:放射線量、白井で毎時2.74マイクロシーベルト /千葉 – 毎日jp(毎日新聞).

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