北総線補助金賛成派と反対派拮抗 白井市議会

北総線補助金支出賛成派と反対派拮抗 白井市議会 今後も混乱?

北総線の運賃値下げをめぐる補助金支出が争点となった白井市議選。賛成、反対の議員構成はほぼ互角で、議会の混乱はしばらく続きそうだ=議場がある白井市庁舎(石井那納子撮影)

北総鉄道(北総線)の運賃値下げにからむ千葉県白井市の補助金支出をめぐる賛否が最大の争点として注目されていた同市議選(定数21)は、24日の投開票の結果、賛成派が11議席を獲得し、わずかながら反対派を上回った。しかし、事実上、市を二分する争いとなったことで、反対派も譲歩する気配はなく、前市長失職に伴う出直し市長選で賛成、反対のどちらの市長が誕生しても、今後の議会運営の混乱は避けられそうにない。

北総線をめぐっては、県と沿線6市の合意に基づき昨年7月に値下げが実施されたが、同市では原資となる補助金支出を予算化できず、当時の横山久雅子市長が専決処分を行った。

今回の選挙では、補助金支出賛成派から11人が当選。無所属の松井節男氏(69)は「住民の良識ある判断により、賛成派が完全勝利した。合意を破棄することが、市にどれだけの損失をもたらすか、建設的な議論が必要だ」と述べ、補助金支出の予算化がスムーズに進められるよう、議会内で働きかけを強めるとしている。

一方、反対を明確にしている当選者は現時点で9人にとどまった。無所属の柴田圭子氏(53)は「僅差とはいえ、確実に今後の議会運営は厳しくなるだろう。中立派の取り込みが必要だ」と語り、新人議員らに補助金支出の問題点などを説明して賛同を得たい考えだ。

引用元: 【統一地方選】北総線補助金支出賛成派と反対派拮抗 白井市議会 今後も混乱?+(1/2ページ) – MSN産経ニュース.

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白井市議会・北総線問題で混戦に拍車

白井市議会・北総線問題で混戦に拍車

2011年04月21日

北総線の運賃値下げ問題に端を発し、市長の失職という異例の事態に陥っている白井市。現在行われている市議選でも、この問題が大きな争点となっている。

同市議選(定数21)の候補者は現職19人、新顔9人の計28人。うち、北総線の運賃問題で公費負担による5%値下げなどに反対する候補者13人が告示日の17日、のぼり旗を掲げて、北総線の白井駅、西白井駅の周辺などを練り歩いた。

市議選での統一行動はあまり例がない。ポスターにも、「適正な北総運賃を求める議員+αの会」と書かれた統一のマークを印刷している。現職候補の一人は「13人が結束しているというキャンペーン。選挙期間中、ずっとやるわけにはいかないが、有権者に対して強くアピールするためにやってみた」と話す。

前回2007年の候補者は24人だったが、北総線がらみで新顔が増えたことなどから、今回は定数より7人オーバーの狭き門だ。

北総線の運賃問題で、議会は賛成派と反対派に二分された。「県と沿線自治体の合意に基づき、応分の補助金を支出したうえで、さらなる値下げを求めるべきだ」と賛成派。反対派は「公金の支出はおかしいし、値下げ幅も足りない。京成からスカイアクセスの線路使用料を適正に支払ってもらえば、問題は解決する」と訴える。

これまで欠員1で賛成派と反対派が10対10。議長を出した方が少数派になったため、双方とも北総線問題で主導権を握ろうと躍起だ。ある現職候補は「候補者擁立の際、賛成派、反対派とも過半数を確保しようと動いた。そういう意味で前回より盛り上がりはある」と話す。

市議選の結果は、5月22日投開票の市長選にも影を落とす。市長選も北総線の問題が大きな争点となるが、市議会の勢力図がはっきりすれば、市政運営も大きく左右されるからだ。

北総線問題で二分されていた議会は、4分の3以上の賛成を必要とする市長の不信任決議では、構図が微妙に崩れた。北総線問題で横山久雅子市長を結果的に支えていた議員のほとんどが、市長が寄付行為などを巡って公選法違反の指摘を受けたことなどを理由に、不信任の賛成に回った。

横山市長は失職の道を選び、いち早く再選に向けて立候補を表明している。一方で、不信任を突きつけた経緯から、北総線問題の賛成派、反対派の双方がそれぞれ候補者の擁立を模索しており、三つどもえになる公算が大きい。ただ、市議選の結果次第で、追い風か逆風かがはっきり分かれるため、今のところ水面下での調整が続いている。(小松重則)

引用元: asahi.com:白井市議会・北総線問題で混戦に拍車-マイタウン千葉.

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常任委は予算案可決 北総線値下げで白井市議会

常任委は予算案可決

北総線値下げで白井市議会

北総線運賃値下げ問題で、白井市議会総務常任委員会は7日、県や沿線自治体との正式合意に基づき、白井市支出分として2011年度1年分となる補助金約3450万円を支出することを盛り込んだ11年度一般会計当初予算案について審議した。採決では賛成3、反対3の可否同数となり、委員長裁決の結果、原案の通り可決することを決めた。同問題ではこれまで、市支出分について本会議で2度否決、さらに審議未了に及んでいる経緯があり、議会最終日となる24日の本会議での採決の結果に注目が集まる。

北総線問題では、運賃値下げの原資となる補助金を県と沿線6市が5年間支出することで正式合意し、北総鉄道は昨年7月17日から平均4・6%の運賃値下げを実施している。

引用元: 常任委は予算案可決 北総線値下げで白井市議会|ちばとぴ ちばの耳より情報満載 千葉日報ウェブ.

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