東日本大震災:柏市が除染試算、3年間で33億5千万円 計画策定ずれ込む /千葉
東京電力福島第1原発事故の影響で比較的放射線量が高い柏市は18日、13年度までの3年間にかかる除染費用の総額は約33億5000万円に上るとする試算を発表した。また「遅くても11月末まで」としていた除染計画策定を、12月下旬に遅らせることも明らかにした。
試算で除染対象としたのは学校、幼稚園、公園、道路など。今年度分として約17億円を計上し、補正予算案を今月25日開会の市議会に提案する。
この試算の他に、測定器の購入や除染費用として約1億8000万円、高濃度の放射性物質に汚染された清掃工場の焼却灰の保管などの費用に約1億2000万円を予備費から支出済みという。
除染計画策定は、国による汚染状況重点調査地域への同市の指定が遅れているため、来年1月1日の国の特別措置法の全面施行に合わせて1カ月遅らせる。市放射線対策室によると、実際の除染作業のスケジュールに影響は出ないという。市は、学校や公共施設、河川、民有地などの除染の優先度を定めた計画の概要も公表した。
一方、白井市は18日、放射線対策費用約8220万円を含む補正予算案を発表した。既に支出した額と合わせて約1億円を、国と東電に請求する方針だ。【早川健人】
引用元: 東日本大震災:柏市が除染試算、3年間で33億5千万円 計画策定ずれ込む /千葉 – 毎日jp毎日新聞.