千葉県議選、自民53議席「安定多数」
民主4減、みんな4議席 投票率は過去最低
統一地方選前半戦の千葉県議選(定数95)と千葉市議選(同54)は10日、投票が行われ、即日開票された。県内にも大きな傷跡を残した東日本大震災直後に行われた異例の選挙戦。県議選は、投票が行われなかった浦安市を除く25選挙区で68議席を119人が争った。無投票当選を含め最大会派の自民は公認50、推薦3を合わせて計53人が当選し過半数を獲得。第2党の民主は、政権交代後初の県議選で勢力拡大を狙ったが、改選前の20議席から16議席に大きく後退した。県議選初参戦のみんなの党は公認11人のうち4人が都市部で議席を獲得。公明は、初挑戦の八千代市を含め7人全員が当選した。共産は松戸市で現職が敗れた一方、柏市を奪還し現有4議席を死守。社民は現状維持、市民ネットは1増だった。震災による選挙活動の自粛ムードも影響し、投票率は40・04%で過去最低となった。
絶対安定多数の56議席を目指した自民は公認55人、推薦3人が立候補。前回に引き続き定数1人区の全18選挙区を制覇した。震災の影響で有権者の関心が低調な中、安定した組織力で票を積み上げた一方、最激戦区の市川市と船橋市で現職が落選する波乱も起きた。
ただ、無所属当選者のうち、複数が今後自民会派入りするとみられ、「絶対安定多数」の56議席確保はほぼ確実な情勢だ。
民主は計30人の公認候補を擁立。震災後、菅政権への逆風が弱まったとの見方も広がったが、現職2人が立候補した松戸市と船橋市、市原市でそれぞれ1議席を失ったほか、現新3人を擁立した市川市で全敗するなど都市部で苦戦。1人区奪取を狙った白井市と推薦1人を立てた印西市も自民現職の壁に阻まれ、4議席減の16議席に後退した。
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