ドクターヘリを安全管理

ドクターヘリを安全管理

公明党千葉県議団(藤井弘之団長)は先ごろ、印西市の日本医科大学千葉北総病院(県災害拠点病院に指定)を訪れ、4月から供用を開始したドクターヘリの格納庫を視察した。これには、仲村秀明・船橋市議と田村耕作・党県政策局次長も同行した。

同病院ではこれまで、待機中や夜間は機体にシートを掛けて雨風を防いでいたが、安全に管理するには不十分だった。設置された格納庫は2機の機体を収容でき、精密機器の劣化や破損の恐れも軽減された。

ドクターヘリを操縦する久保田陽一機長は「搭乗する医師たちや患者の命を預かっているため、正確な整備が必要。気象状況に左右されずに整備ができ、感謝している」と語っていた。このほか、シートを外す手間が省けたことで出動前の機体確認の時間が短縮。災害時に対応が可能な燃料の備蓄設備も改善された。

格納庫の設置は、公明党の赤間正明県議が2009年2月定例会で取り上げて以来、県議会公明党が一貫して県に求めてきたもの。これまでも、ドクターヘリの運航が安全かつ迅速に行われるよう、格納庫の重要性を訴えてきた。

一行はこの後、フライトドクターの松本尚医師らと意見交換を行い、救急医療の現状を確認。松本医師は、昨年の出動数が1053件(1日平均3~4件)を記録したことを報告し、「重症患者に対する早期治療や搬送時間の短縮により、確実な処置で患者の救命率が向上した。今後、さらなる救命に力を入れていく」と語っていた。

視察を終えた藤井団長らは、「今後もドクターヘリ事業の機能を充実させ、救急医療の体制を強化していく」と話していた。

関連記事