3セク梨ブランデー、破綻で格安放出・長蛇の列

3セク梨ブランデー、破綻で格安放出・長蛇の列

 破産手続きを進めている千葉県白井市の第3セクター「白井梨ブランデー」が、約1億円に上る負債の一部返済を目指し、在庫の梨ブランデー原酒を従来の5分の1という格安の価格で放出を進めている。

 29日には、同市の西印旛農協の農産物直売所「やおぱぁく」で一般販売が行われ、用意した約2900本を約5時間で完売。在庫1万5000リットルのうち3分の1の5000リットルを売り、同社などは「地元農家が丹精込めた梨で作った酒は無駄にしない」と、3月にもさらに5000リットルを売り出す。

 原酒はアルコール度数50度で、香り高く柔らかな口当たり。会社清算までに引き取り先がなければ、塩を投入した上で産業廃棄物として破棄されるため、同社は2009年10月の破産手続き開始から在庫の買い手を探していた。10年末、同農協が5000リットルを買い取って販売を行うことになり、1990~03年ものをブレンドした720ミリ・リットル瓶6000本を用意。年明けから価格を従来の1本1万2600円を2500円に設定し、株主や地元関係者らに約3000本を販売した。

 やおぱぁくではこの日、午前10時から売り出した。埼玉、新潟県など県外からも訪れ、ネットなどで格安放出を知った人たちが数十メートルの行列をつくった。中には「最後の梨ブランデー。記念に」と、規格外の梨を同社に出荷していた梨農家の根本幸一さん(55)の姿も。「こんなことになるとは。3セクは商売を考えないから、だめなのか」と複雑な表情だった。

 同社は1989年、地元から出る規格外の梨の有効活用などを目的に設立された。輸入洋酒の値下がりなどの影響を受け、業績は悪化。市が出資比率約9割に達するまで増資して支えたが、2004年に操業停止。08年11月に初当選した横山久雅子市長が破産申し立てを決断した。社長を務める伊沢史夫・市民経済部長は「最初は物珍しさがあって売れたが、割高感があった。売るほうの努力も足りなかった」と話した。

 同農協はこの日、売れ行き上々の結果を踏まえ、もう5000リットル買い取る意向を伊沢社長に伝達。今後、1万5000リットルを完売すれば、酒税などを差し引いた約1000万円が負債返済に充当される見通しという。

 約200個の酒だるが並ぶ貯蔵庫で、伊沢社長は同農協の協力を喜びつつも、「会社がつぶれた後に、これだけ売れるとは」と苦笑していた。

2011年2月1日15時58分  読売新聞)

引用元: 3セク梨ブランデー、破綻で格安放出・長蛇の列 : 経済ニュース : マネー・経済 : YOMIURI ONLINE(読売新聞).

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白井市:第9回 白井市環境フォーラム

-白井の気象変動と環境のお話し-

白井市環境フォーラムが文化会館中ホールで開催されます。

[フォーラムの開催内容]
平成23年2月26日(土)
12時30分から
○受付
13時00分
○開会
○あいさつ等

13時15分から14時15分
○基調講演
『白井の気象と温暖化問題-チャレンジ25』
東京管区気象台銚子地方気象台総務課 鈴木 淳課長

14時20分から15時40分
○事例発表
『清掃活動から地域環境へ』:白井市立第三小学校の児童のみなさん
『二酸化炭素の減らし方』 :白井市立南山中学校の生徒のみなさん
『ボランティアをされる側からする側へ』:白井市福祉作業所 所長 渡邉 恵さん
『子どもたちと田んぼの学校―農業体験と環境教育』
:NPO法人 しろい環境塾理事 森田 孝恵さん
『適正な廃棄物処理から生まれる新エネルギーについて』
:株式会社中嶋工業 取締役 三浦 義博さん

15時50分から16時50分
○パネルディスカッション
テーマ 『白井市民の温暖化対策の行動』
◇コーディネーター: 鈴木淳氏
◇パネリスト
市民代表 野菜のソムリエ……………………芦田 恵子氏
白井市工業団地協議会会員……………… (株)中嶋工業 取締役 三浦 義博氏
白井市環境フォーラム実行委員会委員長…・辻川 毅氏
白井市環境建設部長……………………… 吉田泰和氏

○しろい環境よいとこ百選について
経過報告と現在の状況報告

※講演及び事例発表、パネルディスカッションの時間は予定です

[パネル展示]
○場所 研修室2
○時間 10時00分から16時55分
《展示団体》
市立白井第一小学校、市立白井第三小学校、、市立清水口小学校、市立七次台小学校、市立池の上小学校、市立桜台小学校、市立桜台中学校、白井環境ネットワークの会、NPO法人しろい環境塾、NPO法人北総コラボレーション、白井の自然を考える会、白井社会ボランティアの会、EM白井野菜の会、アダプト530クラブ、NPO法人環境カウンセラー千葉県協議会、ストップ地球温暖化千葉県推進会議、千葉県地球温暖化防止活動推進員、NPO法人せっけんの街、白井こどもエコクラブ、北総里山クラブ、消費生活モニター、白井シニアライオンズクラブ、白井市福祉作業所、白井市

ご案内

開催日 午後1時から午後4時55分(パネル展示は午前10時から午後4時55分)
募集 200名
料金 入場無料

主催者

白井市環境フォーラム実行委員会

引用元: 白井市:第9回 白井市環境フォーラム.

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破産の市3セク負債返済一部に

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 原酒はアルコール度数50度で、香り高く柔らかな口当たり。会社清算までに引き取り先がなければ、塩を投入した上で産業廃棄物として破棄されるため、同社は2009年10月の破産手続き開始から在庫の買い手を探していた。10年末、同農協が5000リットルを買い取って販売を行うことになり、1990~03年ものをブレンドした720ミリ・リットル瓶6000本を用意。年明けから価格を従来の1本1万2600円を2500円に設定し、株主や地元関係者らに約3000本を販売した。

 やおぱぁくではこの日、午前10時から売り出した。埼玉、新潟県など県外からも訪れ、ネットなどで格安放出を知った人たちが数十メートルの行列をつくった。中には「最後の梨ブランデー。記念に」と、規格外の梨を同社に出荷していた梨農家の根本幸一さん(55)の姿も。「こんなことになるとは。3セクは商売を考えないから、だめなのか」と複雑な表情だった。

 同社は1989年、地元から出る規格外の梨の有効活用などを目的に設立された。輸入洋酒の値下がりなどの影響を受け、業績は悪化。市が出資比率約9割に達するまで増資して支えたが、2004年に操業停止。08年11月に初当選した横山久雅子市長が破産申し立てを決断した。社長を務める伊沢史夫・市民経済部長は「最初は物珍しさがあって売れたが、割高感があった。売るほうの努力も足りなかった」と話した。

 同農協はこの日、売れ行き上々の結果を踏まえ、もう5000リットル買い取る意向を伊沢社長に伝達。今後、1万5000リットルを完売すれば、酒税などを差し引いた約1000万円が負債返済に充当される見通しという。

 約200個の酒だるが並ぶ貯蔵庫で、伊沢社長は同農協の協力を喜びつつも、「会社がつぶれた後に、これだけ売れるとは」と苦笑していた。

2011年1月30日  読売新聞)

引用元: 白井梨ブランデー8割引き    2900本 : 千葉 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞).

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