仮設住宅に潤いを
作品複写し被災地へ 八千代の絵画教室
東日本大震災で仮設住宅入居を余儀なくされた人びとに“絵の力”で潤いある生活を-。八千代市の絵画教室・ピカソ会(小高弘之会長、会員8人)が、会員や子どもたちが描いた絵などを複写して被災者にプレゼントする計画を進めている。印西市の北総線千葉ニュータウン中央駅構内で寄贈予定の作品展示会を開催中で、少しでも多く絵を届けようと、趣旨に賛同した人から増刷費用の協力を募っている。
同会は「自由に、創造的に、個性的に」をモットーに5年前に発足。元太平洋美術会理事で美術家の小高会長(73)の指導の下、60~90歳代の会員たちが月1、2回、八千代市のアトリエで水彩・油彩画、パソコン画、水墨画、陶芸などの創作を楽しんでいる。
「大震災による被災者の生活状態を黙って見ていることはできない」。計画が持ち上がったのは約1カ月前。会員たちから「自分たちにできるのは絵。その力で被災者を元気づけられないか」と声が上がった。