破産の三セク「白井梨ブランデー」 きょうから在庫を販売
2011年1月29日
二〇〇九年に破産した白井市の第三セクター「白井梨ブランデー」が梨から醸造した在庫のブランデーが二十九日から、同市木のJA西印旛農産物直売所「やおぱぁく」で販売される。七百二十ミリリットル瓶二千五百円で、破産前の定価だった一万二千六百円と比べ約五分の一。市商工振興課の担当者は「少しでも累積赤字の穴埋めになれば」と話している。
三セクは一九八九年、特産の梨による地域振興を目指して設立。市が約九割を出資するほか、JAや市民らも出資した。酒類や菓子を販売したが、赤字体質を脱却できずに破産し、累積赤字は約一億円に上るという。
今回販売するのは、在庫一万五千リットルのうち五千リットル。JAが全量を買い取り、やおぱぁくで販売する。アルコール度数は50%。
破産前の価格では売れ行きが不安なことから、赤字の穴埋め目標を約一千万円と設定して販売価格を決めた。担当者は「蒸留酒なのでナシの風味はあまりありませんが、非常にまろやかな味わいです」とPRする。
残りの在庫も売れ行きを見て販売する予定。十リットル入り(二万円)や、原酒たる丸ごとセット(たると十リットル入り二十本で三十万円)などの予約も受け付ける。
問い合わせは、やおぱぁく=電047(498)2007=へ。 (横山大輔)
引用元: 東京新聞:破産の三セク「白井梨ブランデー」 きょうから在庫を販売:千葉(TOKYO Web).