東日本大震災:コミュニティセンター、引き渡し前に被害 白井市が追加負担 /千葉
◇341万円追加負担、「不可抗力」の契約
東日本大震災で、白井市が発注し、引き渡しの9日前だった白井コミュニティセンター(同市復)の内装46カ所に亀裂が生じた。補修には約560万円かかるが、地震保険に入っていなかったため、このうち341万円は市が負担する。「引き渡し前なのにおかしい」との声もあったが、市は費用を補正予算案に計上。今月12日の市議会臨時会で可決された。
同センターは老朽化で取り壊した中央公民館の跡地に建設された。鉄骨造り2階建て、延べ約1240平方メートルで、多目的ホールや工芸室、調理室などを備えている。3月20日に引き渡し予定だったが、同11日の震災で廊下などの壁に最大4メートルの亀裂ができた。
市と千葉市内の建築業者は「不可抗力の場合、工事費(約2億1871万円)の100分の1まで業者が負担する」という契約を事前に結んでいて、差額を市が負担した。同センターは当初予定より9日遅れの6月10日にオープンする。
臨時会では、市議の一部から「引き渡し前の破損なのに、市が負担するのはおかしい」という意見も出たが、市の笠井喜久雄市民活動支援課長は「仮に市が一切負担しない条件を付けた場合、業者は地震保険に入る必要が生じて工事費は割高になる。致し方ないと考えている」と説明する。
引用元: 東日本大震災:コミュニティセンター、引き渡し前に被害 白井市が追加負担 /千葉 – 毎日jp(毎日新聞).