「目が良ければ、がれき取り除きたい」 不明の干場ひふみさんの父、辰雄さん
2011.2.25 18:50
ニュージーランド地震で連絡が取れなくなっている千葉県山武市の看護師、干場ひふみさん(41)の父、辰雄さん(83)は自宅で、「無事であってほしい」と声を震わせながら、胸の内を語った。
辰雄さんによると、ひふみさんは3歳の時に母親を病気で亡くしたことをきっかけに、「母のような人を助けたい」と看護師を志し、平成4年に同県旭市の看護学校を卒業した。ひふみさんは、県内の病院を経て、日本医科大学千葉北総病院(同県印西市)で3年以上の救急医療経験を必要とするフライトナースとしてドクターヘリに搭乗し、活躍していた。その後、干場さんは「海外で看護師として働きたい」という強い希望で退職し、米国へ留学。いったん帰国後、昨年11月にはニュージーランドへ留学し、キングズ・エデュケーションで英語を学んでいた。
辰雄さんは「活発な娘で、やりたいことに対しては目標を持って突き進んでいくタイプ。自分は目が悪くて助けに行けないから心配です。今は、ひふみが無事だという知らせしか聞きたくありません」と声を震わせる。
兄の稔明(としあき)さんは25日午後、ニュージーランドに向かった。辰雄さんは「目が良ければ、自分もあの子のそばに行って、少しでも上からがれきを取り除いてやりたい…」と、目に涙を浮かべながら、娘の無事を祈っていた。
引用元: 【NZ地震】「目が良ければ、がれき取り除きたい」 不明の干場ひふみさんの父、辰雄さん – MSN産経ニュース.