梨入り米粉めん、白井で開発

梨入り米粉めん、白井で開発

「和洋中、何でも合う」

地域活性化に取り組む「全国地域づくり工房」代表の奥崎喜久さん(74)(白井市南山)が、白井市名産の梨入りの「米粉めん」を開発し、年内にも販売する計画だ。いずれも市販できない傷がついた梨や小粒な米を使い、地元農家の収入を増やす狙いで、奥崎さんは「自給率の向上にも貢献したい」と話している。

奥崎さんは元旧通産省(現・経済産業省)職員。職員時代から町づくりに関わってきた山形県で、米粉を使っためん作りを成功させた経験がある。2009年秋には白井市内の米を山形の農事組合法人の工場に送って加工してもらい、白井市産の米粉めんを開発。その後、発芽玄米で作った米粉めん、トマト入り米粉めんなども開発、これまでに計約4000袋が販売された。

さらに、奥崎さんは「白井特産の梨もPRしたい」と、7月から梨入りめんの開発を始めた。無料で梨を提供してくれた市内の農家男性と一緒に梨を搾ってジュースにし、白井市産の米と一緒に山形県の工場に送った。試作品第1号は水分が多く、ゆでている途中に溶けてしまうなど失敗。試行錯誤を重ねて、刻んで煮詰めた梨を米粉に混ぜることで、程よい弾力のめんを完成させた。梨の味やにおいはしないが、白米だけのめんより透き通り、つけめん風や、具といためるスパゲティ風など「和洋中何でも合う」(奥崎さん)という自信作に仕上がった。

白米だけのめんなどを置いている白井市内の米店など3か所で販売する予定で、メニューに取り入れる飲食店も探している。いずれも梨入りなどは1袋120グラムで250円。白米だけは210円。問い合わせは奥崎さん(047・491・8582)。

2011年11月7日 読売新聞)

引用元: 梨入り米粉めん、白井で開発 : 千葉 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞).

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