被災者に古民家
12軒無償貸し出しへ
古民家の保存、活用に取り組んでいる県古民家再生協会(本部・印西市、高野祐之理事長)が、東日本大震災で家を失った被災者に古い空き家を無償で貸し出す準備を進めている。同協会には、すでに12軒の家主から提供の申し出があり、居住環境や入居条件の調査が済み次第、岩手、宮城、福島県の古民家再生協会などを通じて、一定期間、入居者を受け入れる。
被災者への空き家提供は、「グリーン建築推進協議会」(東京都渋谷区)が窓口となって全国的に受け付けており、13日現在で物件数は150件に上っている。県協会に対しては、いすみ、南房総、市川、松戸市などの空き家の家主が名乗りを上げた。県内在住の家主から、茨城県鉾田市の物件の提供申し出もあったという。
県協会はこれまで12軒のうち10軒を調査。平均で築30年、1軒は築50年を超えていたが、一部修繕が必要な物件も含めすべてが居住可能。家主が別荘として利用している物件もあり、入居者には基本的に、水道、光熱費だけの負担を求める。
県協会の秋葉忠夫理事は「避難所暮らしの人に、静かで平和な生活を過ごせる空間を提供したい」とし、今後も県内で空き家の提供を呼びかける。問い合わせは秋葉理事が経営する秋葉建設(0479・72・0814)へ。
引用元: 被災者に古民家 : 千葉 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞).