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千葉県北西部の北総地域にある新興住宅地の名称です。千葉NT・チバニュと略されることもあります。4市2村(西から順に鎌ヶ谷市、白井市、船橋市、印西市、印旛村、本埜村)にまたがり、首都圏においては多摩ニュータウンや港北ニュータウンに次ぐ規模のニュータウンです。その範囲は東西約18km・南北約5kmと広大です。
千葉県企業庁および都市再生機構(UR都市機構)による共同開発で、計画当初は人口34万人(!)と大規模な開発が予定されていましたが、オイルショックやバブル崩壊、また少子化の影響もあり、当初の予定に比べて開発規模が大幅に縮小されています。
この影響で、十分な客を集められなかった北総鉄道(北総開発鉄道)は多額の負債を抱え、年数億単位の利子により経営が圧迫。開通時の高額運賃のまま現在に至ります。北総鉄道北総線の延伸によって沿線地域は開発され、ベッドタウン化により自治体の人口は増加し、印西市・白井市は開発当初は印旛郡印西町・同郡白井町でしたが、印西市1996年(平成8年)4月1日・白井市2001年(平成13年)4月1日に市制を施行しています。
実はこの市制施行の5年の差が印西市・白井市の確執を生んでしまったようです。何かと比較されがちな両市の合併話も白井市民の大反対により中止となってしまいました。
2009年6月末現在の計画人口は14万3,300人。居住人口は8万7878人。計画面積は約1,933ヘクタールです。
千葉ニュータウン 各ブロック 紹介
千葉ニュータウン内には北総鉄道北総線6つの駅が存在し、各居住地区に一駅ずつ位置しています。駅は東京寄りから順(西から東へ)に
①西白井駅→②白井駅→③小室駅→④千葉ニュータウン中央駅→⑤印西牧の原駅→⑥印旛日本医大駅→至成田空港方面(2010年開通予定)となります。
西白井エリア(にししろい、白井市)
1979年に街開きが行われ、同時に駅が開業。計画面積199ha、計画戸数6,250戸、計画人口、19,000人。3つの住区で構成されます。千葉ニュータウンで最初に開発されたので、現在はちょっとくたびれた感が否めません。ですが駅圏内にはマルエツ・ランドローム・マルエイが点在し、利便性はほかの駅より秀でています。
白井エリア(しろい、白井市)
1979年、西白井エリア街開きから5か月後、街開きが行われました。計画面積197ha、計画戸数5,500戸、計画人口16,300人。2つの住区で構成されています。白井エリアには、白井市役所や運動公園、文化センターなど、白井市の行政が集中すします。駅南側にはマルエツ白井店、近年北側にはホームセンターなどもオープンしました。ちなみに耐震偽装でマンション全戸が建替えられたのもこのエリアです。
小室エリア(こむろ、船橋市)
1979年に街開きが行われた。計画面積90ha、計画戸数2,190戸、計画人口8,500人。1つの住区で構成されています。小室エリアは、国道16号と国道464号のジャンクションが存在し交通の利便性は高いです。ただ千葉ニュータウンで唯一、橋市内に存在するためあまり開発には熱心でないように見受けられます。駅前はサンクス・まるふじ等点在しますが、ちょっと寂れてきてます。
千葉ニュータウン中央エリア(ちばにゅーたうん、白井市・印西市)
1984年に街開きが行われました。計画面積764ha、計画戸数20,250戸、計画人口61,900人。8つの住区で構成されています。
千葉ニュータウン最大のエリアで、都市景観100選にも選定。
駅北側には、北総地区最大級のショッピングセンター「イオンモール千葉ニュータウン」や社会保険大学校、竹中技術研究所や三井住友海上などのオフィスビル群が林立し、ゴミ焼却処理施設の余熱を利用した温水センターなどもあります。駅南側には、東京電機大学千葉ニュータウンキャンパスや、東京基督教大学、計画面積50haの県立北総花の丘公園などもあり、豊かな住環境が広がっています。
印西牧の原エリア(いんざいまきのはら、印西市・本埜村)
1995年に街開きが行われました。計画面積579ha、計画戸数13,110戸、計画人口40,700人。5つの住区から構成されています。千葉ニュータウンで唯一90年代に街開きが行われたエリアでもあります。
近年、「ビッグホップガーデンモール印西」をはじめとする大型商業施設の進出が目覚ましいエリアでもあります。また、ヒュンダイモータージャパンR&Dセンターや、マブチモーターの研究所なども点在し町を活性しています。
今後は2011年の街びらきを目指し、駅北側のエリア(滝野、小林)の開発が行われる予定です。印旛日本医大エリア(いんばにほんいだい、印旛村)
千葉ニュータウンで最も新しい2000年に街開きが行われました。計画面積104ha、計画戸数2,190戸、計画人口6,600人。1つの住区で構成されています。千葉ニュータウンで最後に街開きが行われたエリアです。駅の名の由来でもある日本医科大学千葉北総病院が立地する。この病院は北総エリア最大の基幹病院であり、ドクターヘリの基地病院でもあります。また、千葉ニュータウン周辺の国道464号、国道296号、千葉県道65号佐倉印西線において、信号機制御で交差点を優先的に通過させるFAST(現場急行支援システム)と、救急車の救急走行時の通過地点を医療機関に伝えるMOCS(車両通行管理システム)を統合したM-MOCS(救急搬送支援システム)が導入されています。
今後の開発
2010年には現在終点である印旛日本医大駅から成田国際空港(成田市)まで路線が延伸され、北千葉道路も開通する予定です。
また、現在3線が乗り入れ、同じく都市開発を進めている新鎌ヶ谷までを千葉ニュータウンとする場合もりますので、当サイトも新鎌ヶ谷情報もお届けいたします。
市町村合併
2003年には、関連する印西市・白井市・印旛村・本埜村の2市2村による合併協議会が設立され、住民公募に基づいて新市名を「北総市」と決めましたが、翌年に行われた白井市の住民投票の結果、反対票が賛成票の2倍以上の数となり、解散しました。
その後、印西市・印旛村・本埜村の1市2村の枠組みで、市町村の合併の特例等に関する法律(新合併特例法)の期限である2010年3月末までの合併に関する話合いを行うために、2008年10月24日印西市・印旛村・本埜村合併問題懇談会が、 それぞれの市村の長及び議会議員の代表により構成されました。
そして、2009年1月9日印西市・印旛村・本埜村合併協議会が設置されました。なお、合併の期日は2010年(平成22年)3月23日とし、合併方式は印西市に印旛村、本埜村を編入する編入合併となり、新市の名称については「印西市」の予定です。